取り組み / HAGUKUMI

北九州AI業務自動化推進会 Kitakyushu AI Work Automation Council

「AIを導入したのに、
使われていない」を解きます。

北九州AI業務自動化推進会は、北九州市内の中小企業が業種を越えて集まり、日々の事務作業を生成AIで自動化する「型」を共同で作って公開する会です。株式会社CHK GROUPが代表構成員を務めます。公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)の地域DX共創事業「HAGUKUMI-ともに進める地域DXプログラム-」2026年度プログラムに採択されました(令和8年8月17日付)。その一環として実施します。

10/22(木)14:00〜16:00 第1回ワーキンググループ 参加者募集中(無料・第一小倉商工会館 会議室C・途中参加歓迎)。あなたの業務でAIに最初にまかせる仕事がみつかる →

主催 / ORGANIZER

当会は、公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)が運営する地域DX共創事業 「DX LAB KTQ」HAGUKUMIプログラム 2026年度に採択された5団体のひとつです (令和8年8月17日付)。北九州地域全体のDXを、企業・支援機関・大学・金融機関が連携して進める取り組みです。

地域DX共創事業「DX LAB KTQ」について 2026年度 採択者一覧(主催者発表) これまでの共創事例

※上記はいずれも主催者(FAIS)のサイトです。当会の活動テーマ「中小企業の『AIを導入したのに使われない』を解く」も採択者一覧に掲載されています。

課題 / ISSUE

安くなったのに、使われていない

生成AIの導入費用はこの2年で大きく下がり、月額数千円で使える段階になりました。それにもかかわらず、市内の中小企業では「契約はしたが現場で使われていない」「一部の人しか触っていない」という状態で止まっている例が多くあります。

当社は北九州で小売・飲食・教育を経営し、いまは自社のEC事業(自社サイト・楽天市場・Amazonの3チャネル)で、受注処理・在庫管理・問い合わせ対応といった日次業務をAIで回しています。その過程で分かったのは、つまずく原因が業種固有の事情ではなく、「どの業務で・誰が・どう使うかの型が社内に無い」という一点に集約されるということでした。

そしてこの「型が無い」という課題は、業種が違っても共通しています。しかも各社が単独で解こうとすると、同じ試行錯誤を全員が繰り返すことになります。

やること / WHAT

競争しない領域を、持ち寄る

見積書の作成、問い合わせへの返信、議事録、求人原稿、業務マニュアルの整備。これらは企業どうしが競争する領域ではありません。ここは持ち寄って共同で型を作れる領域です。

扱う領域① 見積・請求などの書類作成 ② 問い合わせ・メール返信 ③ 議事録・記録 ④ 求人原稿 ⑤ 業務マニュアル整備
対象北九州市内の中小企業・小規模事業者。特に従業員数が数名から数十名で、情報システム部門を持たず、経営者自身が判断している企業
進め方ワーキンググループを全4回(1回2時間・対面/オンライン併用)。第1回(10月22日)は対面のみ+成果共有会を1回。座学ではなく、参加各社がその場で自社業務に当てて試す「手を動かす回」にします
期間令和8年度内(〜令和9年3月31日)

考え方 / APPROACH

プロンプトは、作り込みません

この会でお伝えするのは、プロンプトの上手な書き方ではありません。プロンプトはAIに書いてもらいます。

数年前まで、AIをうまく使うには人間の側に技術が必要でした。役割を与える、例を入れる、区切り記号を使う——そうした工夫です。いまはその多くをAIの側が引き受けるようになりました。作り込むより、材料を渡して書いてもらうほうが速く、しかも自社に合ったものになります。

ただし、難しさが消えたわけではありません。難しさは「プロンプトの技術」から「自社の業務を言葉にすること」へ移りました。「いつもの感じでやっておいて」で回ってきた仕事に、ふわっと頼めば、ふわっとした答えが返ってきます。

そこで、この会では次の順番で進めます。

① 書き出すやりたいこと/相手/見本/決まりごと/合格の線/入れてはいけないもの。この6つを、埋まる範囲で書き出します。空欄があって構いません。
② 質問させるそれをAIに渡して、足りないところを質問してもらいます。ここが要です。人が完璧に言語化してから頼むのではなく、AIに聞き役をしてもらう。答えていくうちに、業務が言葉になっていきます。
③ 書いてもらう十分に集まったところで、毎回コピーして使えるプロンプトを書いてもらいます。
④ 1週間使う実際の仕事で1週間以上使います。ズレたところを直します。
⑤ 記録する使わなかったなら、その理由を記録します。これも成果物です。

この方法なら、AIのモデルが新しくなっても型が古びません。作り込んだプロンプト集は、モデルが変われば書き直しになります。

成果物 / OUTPUT

成果物は、2つあります

成果物 ①

使えた型

仕事の渡し方シート/そこから生まれたプロンプトの実物/誰が・いつ使うかの運用ルール/使ってはいけない場面。この4点を1セットにして残します。

成果物 ②

使われなかった型と、その理由

やってみたが続かなかったもの、途中でやめたものも、理由とあわせて記録します。次に同じ道を通る会社が助かるのは、こちらの記録です。

成果物は参加企業が自由に使える形で公開し、参加していない市内企業も二次利用できるようにします。令和9年2月に、公開の成果共有会を開きます。

立場 / STANCE

この会が、やらないこと

特定の製品を勧めませんClaude・ChatGPT を並べて比べます。当社はいずれの代理店でもなく、紹介手数料も受け取っていません。どのサービスでも使える型を残すことが目的です
費用で人を選びません有料版を契約しないと成果が出ない設計にしません。無料の範囲で最後まで進められるように組んでいます
当社の営業をしませんこの会を当社の商品・サービスの販売促進に用いません。作った型は無償で公開します
成功事例発表会にしませんうまくいかなかった話を歓迎します。成功報告の場にすると、うまくいかなかった会社が来なくなり、持ち寄りが成立しなくなるためです。持ち寄っていただいた「うまくいかなかった」には、その場で参加者みんなで手を考えます。他社の方の「私はこういう失敗をしました」という実体験、「いちばん悪くて、この程度の損害では」というリスクの見立て、士業の方からの法務・税務の知見。そうした検討材料が集まる場にします。宿題としてお願いしている「業務のメモ3つ」も、1つでもゼロでも構いません。「3つ挙げてと言われたけれど、部署から出てこなかった」という事実のほうが、この会にとっては貴重な材料です

この先 / VISION

当社がいなくなっても、回っている状態へ

作って終わった資料は3年で腐ります。モデルが変わり、業務が変わり、誰も更新しなくなるからです。市内にはすでにそういう資料が数多くあります。同じものを1本増やしても意味がありません。

ですので、この会が作ろうとしているのは資料ではなく、更新され続ける仕組みと、更新する人です。

1年目業種の異なる市内企業3〜5社で型を作る。持ち寄りが成立するかどうかを、実際に確かめる
2〜3年目進行・記録・整理を当社以外の参加企業にも回す。前年の型がいまも使われているかを毎年測り、使われていない型は落とす
その先「AIに仕事を渡すときの型は北九州に置いてある」と、市内の支援機関が紹介先として参照する状態。そのとき当社は事務局から降りていて、一参加企業に戻っています

募集 / JOIN

参加企業を募集しています

業種の異なる市内中小企業を3〜5社。業種が重ならないほど、競争しない領域の話がしやすくなります。製造、建設・設備、小売・飲食、士業・サービスから各1社程度を想定しています。

参加費無料
お願いする負担ワーキンググループ全4回(1回2時間)+成果共有会1回へのご参加。回と回の間に、ご自身の実際の業務で1週間以上お試しいただくこと
お持ちいただくものご自身の業務の実物(見積書・定型返信・議事録など)。社外秘の情報は伏せて構いません
AIの費用無料の範囲で進められます。有料版の契約は必須ではありません
成果物の扱い各社の固有情報は伏せた形に加工したうえで公開します

「AIをうまく使えている会社」である必要はありません。むしろ「入れてみたが使っていない」「何から手をつければいいか分からない」という状態のほうが、この会には向いています。

会員 / MEMBERS

参加会員

代表構成員株式会社CHK GROUP
正規会員至誠法律事務所
株式会社夢をかなえる研究所
オブザーバー第1回ワーキンググループに向けて調整中(確定後に掲載します)
ゲスト各回のテーマに応じてご案内します

2026年9月16日現在・順不同。組織名のみ掲載しています。正規会員はワーキンググループ全4回と成果共有会に参加する組織、オブザーバーはワーキンググループを見学したうえで参加を判断する組織、ゲストは各回のテーマに応じて招く組織です。

報告 / REPORT

9月14日、キックオフイベントで発表しました

2026年9月14日、COMPASS小倉で開かれた「HAGUKUMI2026キックオフイベント」(主催:北九州市/公益財団法人北九州産業学術推進機構)で、当会は採択5団体の一つとして採択者ピッチに登壇しました。「AIを導入したのに使われない」を解く三つの仮説と、ワーキンググループで検証する五つの論点、来ていただきたい企業像をお話ししています。

採択者ピッチで登壇する当社代表。スクリーンには当会のロゴと表題
採択者ピッチの冒頭
「なぜ、使われないのか 三つの仮説」のスライド
三つの仮説:好感度・決裁権・法律と情報管理
「次の一歩を整理します」のスライドの前で話す当社代表
テーマ別対話のあと、当会テーブルで「次の一歩」を整理
会場で集まった声付箋37枚(聞きたいこと27/提案5/自分にできること5)。最多は「失敗の具体例が聞きたい」(9枚)、次いで「どのAIを何に使っているか」「会の運営」(各5枚)。「AIっぽさはマイナス要因」という声もあり、仮説①を支えるものでした。協力の申し出が4枚。
当日の到達点名刺交換11名。参加のお申し出1社。前向きにご検討いただいている企業もあります。
次の一歩第1回ワーキンググループは2026年10月22日(木)14:00〜16:00、第一小倉商工会館 会議室Cで開きます(参加無料・対面のみ・途中参加歓迎)。ご自身のスマホとAIで「最初にまかせる仕事」と「入れてよい情報の線引き」を1つ5分ほどで作って持ち帰り、あとはテーマトークと交流に時間を使います。FAISの職員の方に進行役としてお入りいただきます。募集ページはこちら
第1回ワーキンググループのフライヤー。あなたの業務で、AIに最初にまかせる仕事がみつかる。入れてよい情報の線引きが決まる。2026年10月22日(木)14:00〜16:00 第一小倉商工会館 会議室C

「当会が何者か分かりにくい」というご指摘もいただきました。一行で言うと、通販を3人とAIで回している会社(当社)が代表構成員を務め、作った型を公開して市内の会社が自走することをゴールにしている会です。

仲間 / PEERS

2026年度は、5つの団体が一緒に走ります

HAGUKUMI2026年度には、当会を含む5団体が採択されました。テーマは重なりませんが、 どれも「地域の中小企業が実際に使える形にする」という一点で通じています。 当会は、他の団体の皆さまとも勉強会の相互乗り入れなどで連携していきたいと考えています。

北九州AI業務自動化推進会(当会)中小企業の「AIを導入したのに使われない」を解く
ブレイン・ラボ北九州暗黙知を資産化するAIエージェントの実証
北九州生成AI研究会AI版QCサークル活動の実践と検証
北九州市IoT実践研究会DX・IoT・スマートファクトリーをサイバー攻撃から守るAI・BCP研修
健康経営DX推進コンソーシアム健康経営DXの地域実装と継続的共創コミュニティの構築

出典:HAGUKUMIプログラム2026年度採択者決定・キックオフイベント開催のお知らせ(公益財団法人北九州産業学術推進機構・2026年8月18日)

概要 / OUTLINE

団体の概要

名称北九州AI業務自動化推進会(きたきゅうしゅうエーアイぎょうむじどうかすいしんかい)
英文表記Kitakyushu AI Work Automation Council
代表構成員株式会社CHK GROUP(福岡県北九州市小倉北区)
代表者代表取締役 石坂 保人
活動期間令和8年度(〜令和9年3月31日)
実施の枠組み公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)地域DX共創事業「HAGUKUMI-ともに進める地域DXプログラム-」2026年度採択(令和8年8月17日付)
※FAISの費用負担を伴う活動は令和9年2月末までに完了しますが、当会の活動は令和9年3月31日まで行います(成果共有会を2月に開催予定。活動報告書の提出は令和9年3月末または活動終了時の早い方)。
採択「HAGUKUMI-ともに進める地域DXプログラム-」2026年度 採択(令和8年8月17日付・企画提案型)
お問い合わせinfo@chk-group.com / TEL 093-967-7303